我々は21世紀をIT（情報通信技術）革命とともに迎えた．ITをリードする電子情報通信学会，情報処理学会，電気学会の3学会では，ITと社会システムの健全で節度ある融合を目指し，人文・社会科学などの様々な分野と科学技術の交流促進を図っていくべきものと考え，“21世紀IT社会の健全な発展に向けて”政府へ提言を行った．

　今回はそこで主張している“交流と共創の場”の第1ステップとして公開シンポジウムを企画した．基調講演では「ITを突破口とする21世紀技術文明」を石井威望氏に，後半では「自然科学と人文科学による共創を目指して」と題して，宮内淑子氏をオーガナイザに，また，公文俊平氏，関口和一氏，辻井重男氏，原島博氏，宮崎緑氏をパネリストに迎えて，健全なIT社会へ向けてその課題の検証と解決について，パネル討論を行った．

■　「ＩＴを突破口とする２１世紀技術文明」　　石井　威望

■　「自然科学と人文科学による共創を目指して」