■文献及び《その解題(印)》

(1) 清水康敬,“プレゼンテーションの視点,”Kuramae Journal(蔵前工業会誌),Oct. 1999.
   プレゼンテーションを実施するに当たって注意事項を大局的に解説したもの.特に,講演の場合の注意事項に,傾聴すべき事項が多い.
(2) ビジュアル・プレゼンテーション(可視化情報ライブラリー6),可視化情報学会編,朝倉書店,1998.
   この第1章は末武が “ビジュアル・プレゼンテーションの心構え”の題で書いてあるが,ほかに,ポスター セッション,スライド・OHP・ビデオ・パソコンなどによるプレゼンテーションの技法が詳しく説明してある.
(3) 末武国弘,科学論文をどう書くか,講談社ブルーバックス,1981.
   論文の書き方以外に,視聴覚機器を活用したプレゼンテーションの理論と具体的方法が述べてある.
(4) 末武国弘,“第1章 プレゼンテーション技術,”情報通信時代の教育,清水康敬(編著),(社)電子情報通信学会,1991.
   本稿の土台となったもので,特に,教育の場におけるプレゼンテーション技術が詳細に述べてある.
(5) 末武国弘,“[教育工学]をベースにする視聴覚技術シリーズ,”視聴覚教育(38か月連載記事),視聴覚教育協会,1991〜1994.
   特に,OHPを用いるプレゼンテーション技術が詳細に述べてある.例えば[OHPアニメーションの技術]が詳しい.また,視聴覚教室の設計上の注意等が具体的に述べてある.
(6) 末武国弘,“教育工学による大学教授方法の改善,”神奈川大学工学研究所所報,no.12, 1989.
   特に,大学教育の場での,具体的な教授方法が詳しい.OHPを2台並列に並べての並列比較提示法の実際が詳しく述べてある.
(7) 末武国弘,藤田広一,“講演の仕方 司会の仕方,”電子通信学会全国大会企画委員会作成パンフレット,1972.
   これを昭和56年度総合全国大会で事前に研究発表者に配布したところ,その年の発表者の態度が向上したというエピソードがある.
(8) 末武国弘,あなたの大切な[研究成果]を上手に発表するためには,教育工学関連学協会:連合大会運営委員会(編),岐阜大学教育学部付属カリキュラム開発研究センター,1994.
   この資料が,前もって発表者に配布された年度は,発表の態度が良く,大会当日に配布された年度の発表態度が悪かったという経緯があり,好評で迎えられている.現在版はページ数が2倍に増加されている.また,実際のOHPシートの[効果的な文字の大きさ]を,実物大で示してあるのも特徴,文献(18)の本文の図15は,これから取ったものである.
(9) 末武国弘,ほか,学術論文の書き方・発表の仕方,(社)電子情報通信学会,1976.
   電子通信学会の時代から同学会誌に,これまで載せられた多くの解説記事を集大成したもの.
(10) 末武国弘,ビデオ講座,“気配り”コミュニケーション・テクノロジー:3巻,日本能率協会,1986.
   ビデオであるために,AV機器や指示棒の使い方が,一目りょう然で理解できる特長がある.
(11) 末武国弘,“教育における画像エレクトロニクスの役割,”教育における画像エレクトロニクス小特集,テレビ誌,vol.42,no.5,pp.411-418,May 1988.
(12) 末武国弘,“教授技術――私の講義の実践を通して――,”電子情報通信技術と教育工学特集,信学誌,vol.71,no.4,pp.404-408,April 1988.
(13) R.M. Woelfle(編著),A Guide for Better Technical Presentations, IEEE Press, 1975.
   アメリカでは,下手なプレゼンテーションは学会でも問題になっていて,IEEEでも,時々解説が行われている.これもその一つ.
(14) F.M. Dwyer, Strategies for Improving Visual Learning Services, State College Pa. USA, 1978.
   教育工学の権威が表した[プレゼンテーションの理論]を述べたもの.
(15) 末武国弘,“キューの効果…人間の情報伝達の機構のモデル化を通して,”計測と制御,vol.15,no.9,pp.738-743,Sept. 1976.
   ともすれば[受け手]の聴講態度が時刻がたつとともに下がってくるのを防止するテクニックの一つ《キューの効果》を具体的に解説したもの.
(16) 末武国弘,“教授における[Cue]の技術,”1990年度日本科学教育学会第一回研究会基調講演,1990.
   [15と同じ]
(17) 末武国弘,子どもの反応をとらえる教育技術(授業に活かす教育工学シリーズ:3),日本教育工学協会(監修),ぎょうせい,1988.
   [15と同じ]であるが,特に図16のA,Bのフィードバックの方法を具体的に詳しく述べたもの.
(18) 末武国弘,“より良いプレゼンテーションの仕方,”信学誌,vol.83, no.7, pp.581-588, July 2000.
   本原稿とともに読んで頂けると,[ポスター セッション]の効果がより高まると思われる.
(19) 中村かおる,ほか,“色覚異常とプレゼンテーション使用色,”信学誌,vol.86, no.1, pp.29-32, Jan. 2003.
   プレゼンテーションの際のパターンなどに使用する文字や図形の【色彩】についての注意事項《色数は少なく,黒・青・白・黄を基本とし,特に[赤]と[緑]の併用を避けよ》との【気配り】が述べてある.


末武  国弘

すえたけ くにひろ
末 武  国 弘 (正員:フェロー)

 昭19東工大・工・電気卒.昭24同大学特研生修了.同年同大学助手.昭32助教授.昭38教授.昭48同大学教育工学開発センター所長.昭56同大学定年退官.同大学名誉教授.昭56神奈川大・工・教授.平2同大学定年退職.平12神奈川大名誉教授.工博.稲田賞・論文賞受賞.著書「マイクロ波回路」など.



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