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ワイヤレスグリッド技術の新展開
Vol.101 No.7pp.667-672
発行日:2018/07/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
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あらまし:
本稿では,複数の無線端末が網目(グリッド)状のトポロジーで動作するワイヤレスグリッド構造の一形態として,スリープ期間を活用し端末同士で通信の中継を行う,省電力マルチホップ通信方式の研究開発を述べる.本方式では,各端末が時間同期を取りながら間欠的待受けを行う省電力スーパフレームによりトポロジー全体の消費電力が軽減され,単3形乾電池3本程度で10年以上の動作が可能である.更に,農業分野における水管理業務への提案方式適用について検討し,圃場水位等の情報の省電力センシングと,ポンプ等の農業用機器の低遅延制御の両立動作を実証した.