米国MITの独創・協創・競創の風土
Vol.92 No.5pp.327-331
発行日:2009/05/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 私の国際交流の経験
専門分野:
キーワード:
独創, 協創, 競創, MIT, メディアラボ, オリジナリティ, テニュア, 産学協同,
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あらまし:
1994年にマサチューセッツ工科大学(MIT)にヘッドハントされ,1995年にNTTの研究所からMITメディアラボに転身.「これまでの研究を捨て,新しいテーマで再出発すること」を条件にメディアラボ準教授に採用されてから,生き残りをかけた「競創」の戦いが始まった.オリジナリティを徹底的に追求しながら,同時に大きなインパクトを作り出すための戦略,テニュア取得という大きなプレッシャーに耐えながらの全力疾走,テニュア取得後のラボ全体のための研究資金調達のプレッシャーなど,MITでの過去14年間の体験は,米国の競創社会の縮図だといえる.本稿では,独創的研究で世界を目指す読者に向けて,私の体験をまとめてみた.