あらまし

文化,経済,社会の中での教育と研究

須田 達也 

Vol.92 No.5pp.332-335

発行日:2009/05/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:特集 私の国際交流の経験

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キーワード:
文化経済社会の中での教育・研究自己の果たすべき役割の確立多様性と個の尊重公平な競争と多様な評価・報酬

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あらまし:
筆者は,日本で博士号を取得後渡米,それから30年近く,教育・研究を通じて,日米の政府,企業,大学と深いかかわりを持ってきた.筆者の「国際交流」経験に基づき,日米の教育・研究に対する考え方の違い及び日本における教育・研究のあり方について思うことを述べる.アメリカの教育・研究に対する考え方の根幹は,“文化,経済,社会の中での教育・研究”という考えである.この考え方は,その多様な文化,経済,社会に深く根差したものであり,アメリカの教育・研究の制度は,その考え方を反映したものになっている.日本の教育・研究は,日本の文化,経済,社会に深く根差したものでなければならず,単なる他国の制度の模倣であってはならない.自己の果たすべき役割の確立,多様性及び個の尊重,公平な競争と多様な評価・報酬など,いろいろアメリカに考えさせられる点は多いと思うが,単なる表面的な制度の模倣・改革に終わるのでなく,日本の文化,経済,社会に深く根差した日本独自の教育・研究を作っていってほしい.

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