日本政府における暗号移行政策
Vol.94 No.11pp.938-943
発行日:2011/11/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 暗号世代交代と社会的インパクト
専門分野:
キーワード:
暗号危たい化, 暗号移行, 政府機関, 情報セキュリティ,
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あらまし:
我が国の電子政府では,安全性を確保するための技術としてPKI が広く採用され,暗号アルゴリズムとして公開鍵暗号RSA 1,024 bit 及びハッシュ関数SHA-1 が利用されている.しかしながら,これらの暗号アルゴリズムには危たい化の問題が指摘されていることから,より安全な暗号アルゴリズムへの早期の移行が求められている.移行にあたっては,PKI を構成する全ての認証局に加え,その利用者及び利用システムの全体が,運用の継続性を確保しながら密接な相互連携のもとで移行を完遂しなければならない.本稿では,内閣官房情報セキュリティセンターが策定した移行指針を中心に,このような我が国の暗号移行の現状について述べる.