あらまし

東日本大震災におけるボランティア活動と情報

北村 孝之 

Vol.95 No.10pp.904-908

発行日:2012/10/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:小特集 人間中心の観点での東日本大震災からの創造的復興

専門分野:

キーワード:
東日本大震災ボランティアWebソーシャルネットワーク情報の偏り共感

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あらまし:
ボランティアは災害発生時に行政を補完して復旧や復興に大きな役割を果たしてきた.東日本大震災で広範な範囲で多様な支援が長期間必要とされる中で,交通の要衝に集まる個人ボランティアに情報を提供して支援の必要なところに誘導したのに続いて,インターネット上に散らばった支援を必要とする情報を収集し,支援をしたい人に届けたのもボランティアである.情報の専門家のボランティア集団として仙台に拠点を構えたNPO「ボランティアインフォ」は,駅での情報提供に続いて,ボランティアに関する情報を収集,整理してデータベースを作成,行政機関や商業ベースのポータルサイトにも提供した.これらは,社会福祉協議会を中心とした個人ボランティア活動にとどまらず,NPO・NGO,更には企業のボランティア活動にも指針を与えた.実際に被災地に出かけて実態を把握,共感を呼ぶ被災地ストーリーなどにより情報発信力を高めて支援の偏りの解消にも努め,新たなボランティアや支援活動を生み出した.ここでは情報を視点に東日本大震災後のボランティアの活動を振り返り,改めてその役割を考える.

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