ステップ数の少ない量子回路の計算能力
Vol.97 No.12pp.1110-1114
発行日:2014/12/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
量子コンピュータ, 量子回路, パリティ関数, 論理和関数, 離散対数問題,
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あらまし:
量子コンピュータの実現を阻む大きな問題は,量子ビットの状態が外界からの影響により短時間で崩壊し,アルゴリズムの正しい実行を妨げてしまうことである.この問題の解決策として,ステップ数の少ない量子回路に基づいてアルゴリズムを実行し,状態の崩壊前に計算を完了しようというアプローチがある.それでは,ステップ数の少ない量子回路でどのような計算が可能であろうか.本稿では,このような量子回路によるパリティ関数や論理和関数の計算可能性とその応用について,最新の成果を含めて紹介する.