スピンゼーベック効果熱電変換
Vol.97 No.3pp.209-214
発行日:2014/03/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 酸化物エレクトロニクスの進展と将来展望
専門分野:
キーワード:
スピントロニクス, スピン流, スピンゼーベック効果, 逆スピンホール効果, 熱電変換,
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あらまし:
スピンゼーベック効果は強磁性体/常磁性体界面において発現する熱流-スピン流変換現象である.スピンゼーベック効果は金属や半導体のみならず磁性絶縁体においても生じるため,この現象と逆スピンホール効果(スピン流-電流変換効果)を結合させることで,従来技術では不可能だった“絶縁体を用いた熱電変換”を実現できる.本稿では,磁性絶縁体/金属接合におけるスピンゼーベック効果の実証実験の一例を紹介し,スピン流に基づく新しい熱電変換技術の可能性について議論する.