あらまし

意味理解を保障するメモリ・システムの構築へ向けて

小林 敏夫 

Vol.98 No.12pp.1069-1075

発行日:2015/12/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:小特集 超長期保存メモリ・システムへの挑戦

専門分野:

キーワード:
ディジタル長期保管OAIS保存メタデータ半導体不揮発性メモリ

本文:PDF(981.1KB)>>

記事を購入

あらまし:
今,コストを掛けずに100年以上,数百年間情報を保存し,かつ,いつでも利活用を可能とするメモリ・システムの必要性が増大している.今ある長期保管戦略は,マイグレーションという定期的にメモリ媒体,システムの両方を更新しデータを移し替えるという高コストで持続する意志が必要な戦略のみである.それに対して放置されても1,000年間記憶の保持ができる堅ろうな媒体と,いつでも読出しと意味理解を可能とするシステムが容易に再構築できる仕組みがあれば,理想的な低コストエミュレーション戦略を実現することができる.本稿は,後者の意味理解の問題を取り上げる.ビット情報であるディジタル情報の意味を理解するために必要な情報は,保存メタデータと言われる.保存メタデータの性格と構造を解説し,メモリ・システムの物理モデルを想定し,読出し・意味理解システムの再構築を可能とする,保存メタデータの実装モデルが示される.

ログイン

 > 

パスワードを忘れた場合は

メニュー

Online ISSN:2188-2355

…ジュニア会員・学生員に
 お勧めの記事