あらまし

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「紙」を超える真のICTツールの実現に向けて

大塚 作一 

Vol.100 No.12pp.1385-1390

発行日:2017/12/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:創立100周年記念号

専門分野:

キーワード:
振り返り時間軸二段階ノート術手書き文字記号

Free本文:PDF(579KB)

あらまし:
人類は数千年の文字利用と約2000年の紙利用の歴史を有する.これと比較して本会発足後100年,更にはインターネットの普及開始から僅か約30年で起こった現代の電子情報利用の拡大は革命的と言ってよい.一方で過去を振り返ると,(1)人間の適応力には限度があるため人工環境の構築には自然の摂理を十分に踏まえる必要があること,(2)読書・筆記と批判的思考能力が現代文明・科学の基礎であること,が分かる.つまり,現在の情報通信・表示媒体利用の拡大は人類の歴史と対極の方向へ向かう可能性を示唆している.そこで,()年齢に応じた電子情報利用制御の必要性,()ノートを取り振り返る習慣の大切さ,そして,()アナログとディジタル情報を有機的に連携する新しいICT(Information and Communication Technology)ツール開発の必要性,を述べる.

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