【地域】異次元・異領域の人材をつなぎ,未来の地域新事業を創る
Vol.100 No.7pp.628-634
発行日:2017/07/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 デザインイノベーション――専門や業種を超えた課題解決に向けて――
専門分野:
本文:PDF(840.2KB)>>
あらまし:
(株)野村総合研究所2030年研究室では,2012年9月から,100人の革新者(ビジネスモデル・イノベーター)プロジェクトを進めてきた.「革新者」とは,様々な領域において従来とは異なる切り口で新たな価値創造に挑戦している人たちを指す.彼らは事業を通じて日本の社会課題解決にアプローチするソーシャルな側面も有している.2030年研究室では,これら100人の革新者たちによるイノベーションのエッセンスを抽出し,それらを生かした日本の地方創生のための独自のイノベーションプログラムを開発した.その適用第1号として北海道十勝地域において実験的展開を進め,2年間で五つの新会社設立,四つの新事業展開・新経営実験,三つの地域構想とそれらを主体的に推進するチームが生まれた.本稿では,100人を超える革新者たちとの対話から導出したイノベーションのキラースキル(最重要スキル)と,それらを活用したイノベーションプログラムの仕組みや特徴などについて述べる.また最後に,イノベーションプログラムが地域で有効に機能するための課題や将来方向についても考察する.