第5世代移動通信におけるソフトウェア化と有無線エンドツーエンドネットワークスライシング
Vol.101 No.11pp.1101-1110
発行日:2018/11/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 間もなく離陸する5G──新たな通信社会は何が変わるのか?──
専門分野:
キーワード:
第5世代移動通信, ネットワークスライシング, ネットワークソフトウェア化, エッジコンピューティング, 網内機械学習, データアナリティクス,
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| 正誤[更新日2018年12月13日]
あらまし:
第5世代移動通信(5G)は,2020年のサービスインを目前に,研究開発が全世界で急速に進んでいる.5Gでは,超広帯域(eMBB),超高信頼・超低遅延(URLLC),超大多数接続(mMTC)の代表的なアプリケーションカテゴリーに対するサービスが予定されている.近年,最初にサービスインが予定されているeMBBだけではなく,URLLCやmMTCへの期待が高まり,特にeMBBとURLLCの混在する実証実験が実施されつつある.本稿では,筆者らが進めるドローン空撮のリアルタイム4K高精細映像伝送(eMBB)とリアルタイム物体認識(URLLC)が混在するユースケースを紹介し,ネットワークスライシングやネットワークソフトウェア化が必須の技術であることを議論する.5Gのインフラは,必ずしも新しい無線領域(NR)の技術だけに閉じるものではなく,エンドツーエンドのネットワークスライシング,ネットワークソフトウェア化など,有無線の統合で,新たな新規研究開発分野(エッジコンピューティング,データアナリティクス,網内機械学習)が発展すると考えられる.