格子パターンと平たん折りの数理
Vol.102 No.4pp.317-322
発行日:2019/04/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 折り紙の科学
専門分野:
キーワード:
折り紙, 平たん折り, 展開図, 格子パターン,
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あらまし:
紙を折る操作で得られる図形の幾何学的な性質は古くから研究の対象とされてきた.本稿では折り紙の数理に関する研究の中で,特に平たん折りの研究についてまとめるとともに,筆者らが最近取り組んでいる,折り線の配置を格子パターン上に限定した問題を複数紹介する.平たん折りに関する問題の主要なテーマは,与えられた展開図が平たんに折り畳み可能であるかを判定することであるが,実際に折った後の形や裏表の色の違いによって現れる絵柄など,考察する対象を広げると,そこには数多くの興味深い問題が存在する.