RGB-Dカメラと機械学習で無線通信品質を見る
Vol.102 No.4pp.346-352
発行日:2019/04/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
機械学習, RGB-Dカメラ, ミリ波通信, 受信電力予測,
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あらまし:
本稿では,空間情報を取得するセンシングデバイスとして注目されるRGB-Dカメラと,目覚ましい発展を遂げている機械学習について,その原理と無線通信への応用例としてミリ波通信受信電力予測を紹介する.ミリ波通信は第5世代移動通信や次世代無線LANの大容量化の重要要素だが,歩行者や車などによる見通し通信路遮蔽により受信信号電力が急しゅんに低下する問題がある.RGB-Dカメラにより電波伝搬環境のジオメトリを取得し,機械学習によりジオメトリと受信信号電力やスループットなどの通信品質との対応関係を学習することで,将来の受信電力を予測することが可能となる.