筋電図を用いた身体運動の計測・評価
Vol.102 No.8pp.758-761
発行日:2019/08/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 生体機能の“安全”な計測・評価を目指して
専門分野:
キーワード:
筋活動度, 筋電位, 表面筋電図, 多点表面電極, 神経支配帯,
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あらまし:
筋の活動度を知る方法として筋電図がある.近年は電極と増幅器を一体化した装置が普及し,電気的な特性も改善され,雑音のない筋電位信号が容易に記録できるようになった.一方で,筋電位の発生機構に対する知識の不足のために,不適切な使用例も度々目にする.ここでは,筋電位の発生機構を踏まえて,電極設置位置に関する注意について述べるとともに,筋電位の筋線維上の伝搬特性を積極的に活用したアーチファクト(人工物)の識別や,対象外の筋からのクロストーク(混線)を検知する方法について解説した.