【加工×ICT】味と匂いを測るセンサ
Vol.103 No.9pp.895-902
発行日:2020/09/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 食とICT
専門分野:
キーワード:
味覚センサ, 匂いセンサ, 味, 匂い, AI,
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あらまし:
五感のうち視覚,聴覚,触覚は光や音,圧力を受容するため物理感覚と言われ,味覚と嗅覚は化学物質を受容し,認識する感覚であるため化学感覚と呼ばれる.物理感覚を表現するセンサは古くから実用化されているが,味と匂い(臭い)を測るセンサの開発は遅れていた.この状況も近年大きく改善されつつある.味覚センサはこの10数年で実用化され全世界で使われ始めている.匂いセンサも近年のAIの発達に連動し著しい進展を示している.本稿では,これら味と匂い・香りを数値化するセンサの原理と応用,そしてその結果生まれる新しい食世界を紹介する.