法令・規定・標準等の更新について――特に「倫理と法」の議論の経緯――
Vol.106 No.3pp.215-219
発行日:2023/03/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 電子情報通信技術のもたらす社会・個人への影響――倫理綱領改定に向けて――
専門分野:
キーワード:
倫理と法, 倫理綱領, プライバシー権, 知的財産権,
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あらまし:
技術者及びそれを雇用する企業には「コンプライアンス」が求められる.コンプライアンスとしてもちろん法令遵守が求められるが,それだけではなく,厳密には法令ではない規範の遵守も求められる.というのも,法令の制定(または判例の確立)には時間がかかるため,多くの場合,これらは技術の後追いになるためである.とすると,倫理綱領には法令遵守の促進に加え,このギャップを埋める機能が期待されるのではないか.本稿はこういった観点から「倫理と法」との関係を整理し,今般の倫理綱領の改定案との関係を検討する.