あらまし

5.7GHz帯マイクロ波を用いた小形・高効率ワイヤレス給電システムの開発

谷口 健太郎 荒井 和輝 三友 敏也 坂 耕一郎 

Vol.107 No.12pp.1139-1145

発行日:2024/12/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:小特集 実用化が迫る空間伝送方式ワイヤレス電力伝送システムの進展と展望

専門分野:

キーワード:
マイクロ波給電ビームフォーミングキャリヤセンス偏波合成

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あらまし:
近年,無線技術により迅速かつ容易に電力を供給可能なワイヤレス電力伝送システムのニーズが高まっている.特にマイクロ波を利用して離れた場所へエネルギーを供給する空間伝送方式ワイヤレス電力伝送システム(以下WPT(Wireless Power Transfer)システム)は,電波法施行規則等の一部を改正する省令(令和4年総務省令第38号)によって正式に国内で利用することが可能となり,市場が広がっていくことが期待されている.空間伝送方式WPTシステムは,利用周波数として920MHz帯,2.4GHz帯,5.7GHz帯が活用可能である.中でも5.7GHz帯は最も大きい電力(空中線電力の許容値は920MHzが1W以下,2.4GHzが15W以下,5.7GHzが32W以下)で給電することが認められており,ディジタルデバイスやIoTセンサなど,幅広いアプリケーションへの適用が想定される.また,波長が短いことからアンテナサイズを小さくすることができ,小形・軽量な専用装置の開発が可能である.本稿では,5.7GHz帯の小形・高効率なWPTシステムに関して,ビームフォーミングを利用したターゲット追従,既存システムとの共存,偏波合成による高効率受電等の取組みについて紹介する.

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