あらまし

線形方程式のための量子アルゴリズムについて

髙比良 宗一 

Vol.107 No.9pp.859-865

発行日:2024/09/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:小特集 量子コンピュータにおける回路とシステム

専門分野:

キーワード:
量子コンピュータ量子アルゴリズムHHLアルゴリズム線形方程式Qiskit

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あらまし:
線形方程式は科学や工学,情報科学などの多くの分野で現れる.2009年に提案されたHarrow-Hassidim-Lloyd(HHL)アルゴリズムは,誤り耐性量子コンピュータで線形方程式を扱うための量子アルゴリズムである.この量子アルゴリズムは,係数行列や右辺ベクトルに関するあるアクセスモデルの下で,解に対応する量子状態を,行列のサイズに関して対数の計算量で計算する.数値解を求めてはいないものの,その高速さから提案以降注目を集め,数値線形代数や機械学習に関する多くの量子アルゴリズムの提案につながった.本稿では,ブレークスルーを起こしたHHLアルゴリズムについて,実装例とともに紹介する.

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