あらまし

ネットワーク上のセンサ配置問題

原 惇也 東 広志 田中 雄一 

Vol.108 No.3pp.221-228

発行日:2025/03/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:小特集 ネットワークの数理モデル

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キーワード:
センサネットワークセンサ配置問題実験計画法ばらまき型センサ配置ネットワーク上のサンプリング定理

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あらまし:
センサネットワークを用いた多くの応用分野では,センサ群による高精度な計測と,計測した膨大な環境・行動データ等の高効率な解析技術の双方が同時に求められる.このとき,技術的要請として,少数のセンサで周囲の環境を網羅的かつ正確に把握することが求められる.限られた数のセンサを適切な位置に配置する問題はセンサ配置問題と呼ばれる.センサネットワークでは,様々な空間的制約から空間的な距離が必ずしもセンサ間の隣接関係に対応しないことがある.そのため,センサを配置可能な位置の隣接関係を明示的に指定してセンサ配置を決定する必要がある.この問題は,ネットワーク上のセンサ配置問題としてモデル化できる.ネットワーク上のセンサ配置問題は,ネットワーク上のサンプリング定理,数理計画問題,半教師あり学習などと密接に関連しているため,基礎的でありながら学際的でもある魅力的な研究分野である.本稿では,センサ配置問題の数学的背景とセンサネットワークへの応用を解説する.

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