遺伝子ネットワークの離散数理モデル
Vol.108 No.3pp.243-248
発行日:2025/03/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 ネットワークの数理モデル
専門分野:
キーワード:
ブーリアンネットワーク, アトラクタ, 可制御性, システム生物学, バイオインフォマティクス,
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あらまし:
細胞内では様々な遺伝子が相互作用しており,その相互作用はネットワークとして表現される.ブーリアンネットワークは遺伝子ネットワークの代表的な離散数理モデルであり,遺伝子の状態はオンかオフの2値で表され,遺伝子間の制御関係はブール関数で表され,全ての遺伝子の状態が同期して更新される.50年以上前に提案された古典的なモデルであるが現在でも活発に研究されている.本稿では,ブーリアンネットワークと主要研究課題の概要,拡張モデル,生命システムのモデル化事例について説明する.