宇宙基本法と日本の宇宙開発の行方
Vol.92 No.3pp.224-228
発行日:2009/03/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
宇宙基本法, パラダイムシフト, 安全保障と宇宙, 宇宙産業の「産業化」, 開発から利用へ,
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あらまし:
日本の宇宙開発は,これまで欧米先進国にキャッチアップすることを目的とし,研究開発を中心に展開してきたが,それが現在行き詰まっている.宇宙開発がある程度の成熟度に達したことで,これからは開発された技術を社会に還元し,人々の生活に貢献するかが問われることになる.宇宙基本法はこうした時代の変化を反映し,宇宙開発を研究開発から利用へとシフトさせ,そのための法制度の改正を進めることを目的としている.本稿ではこうした時代状況の変化と宇宙基本法が目指す日本の宇宙開発とは何なのかを解説する.