緊急地図作成チームによる国レベルでの状況認識の統一に向けた取組み
Vol.95 No.3pp.224-230
発行日:2012/03/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 東日本大震災からの復興の取組みと震災から得た教訓
専門分野:
キーワード:
緊急地図作成チーム, 状況認識の統一, GIS, マッシュアップ, 意思決定支援,
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あらまし:
我が国では2011 年3 月11日に東北地方太平洋沖地震が発生した.本災害は,広域災害であるとともに複合災害であった.そこで,筆者らは国レベルでの状況認識の統一を支援するために緊急地図作成チームを発足し,「見えない状況の見える化」を目的として1 か月半の活動を行い,500 種類の地図を作成した.地図の作成過程において,実被害情報を収集できない現実を課題として捉え,推定被害の導出によって補完した.また,様々な情報を空間上でマッシュアップすることで,見落とされていた状況を見える化し,効果的な災害対応を支えた.