生体計測技術を利用した体性感覚・ストレスの評価
Vol.95 No.5pp.405-409
発行日:2012/05/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 人間を理解するためのICT技術──人間を対象としたセンシング・情報処理からその応用まで──
専門分野:
キーワード:
表情解析, 心拍変動, 体性感覚, ストレス, 自動見守りシステム, 自動環境制御システム,
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あらまし:
痛みやかゆみといった体性感覚や,精神的ストレスの度合いなどの主観的な感覚は,言語を用いてある程度他人に伝えることが可能であるが,正確に伝えることは難しい.特に,言葉で意思表示することが難しい高齢者や障害者は,これらの感覚を訴えることができないため,工学的な手法を用いて客観的に評価し,介護者が理解できる形にすることが,適切なケアと生活の質(QOL)の向上につながると考えられる.筆者らは表情解析や脳波,脳磁,心電,脈波などの生体信号を基に,これらの情報を客観的に評価する手法を提案している.本稿ではその手法の概要と,介護現場での自動見守りや自動環境制御などの介護支援システムへの展開について述べる.