集束超音波治療
Vol.96 No.9pp.704-707
発行日:2013/09/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 医用電気機器実用化への最前線
専門分野:
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あらまし:
強力集束超音波治療は,疾患部に対して体外から超音波を集束させて,その生体作用により病変を治療する手法である.切開不要なため患者の身体への負担が軽く,入院期間が大幅に短縮できるため,患者のみならず患者の周囲の負担を大きく低減できる可能性があり,低侵襲治療の一つとして期待が高い.熱凝固を生体作用として用いる手法では,数秒間の照射で一気に温度を上昇させて治療効果を起こすことができる.超音波画像診断とこの治療法を組み合わせた手法を用いれば,大きな画像撮影用の設備を要さずに治療ができると期待される.この技術の実用化に向けた産学連携の医療機器開発の取組みについて紹介する.