バイオ分野における酸化物オプトエレクトロニクス
Vol.97 No.3pp.233-239
発行日:2014/03/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 酸化物エレクトロニクスの進展と将来展望
専門分野:
キーワード:
酸化物半導体, 酸化物プラズモニクス, バイオフォトニクス, ZnO, ITO,
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あらまし:
超伝導や強誘電性,磁性など多彩な物性を有する酸化物材料は,環境及び生体適合性においても優れた特性を示す.中でもワイドギャップ電子構造を有する半導体物質群(ZnO,ITO,TiO2等)は,基礎研究だけではなく,太陽電池パネルの透明電極など実際に日常応用されている.これらはドーピングにより広範囲にキャリヤ濃度を制御できるとともに,各種イオン置換により発光特性,磁性など様々な機能の付与が可能である興味深い物質群である.更に,その生体親和性から新たな応用範囲が広がりつつある.本稿では,ワイドギャップ酸化物半導体,特にZnOとIn2O3に注目し,これらの二つの材料の透明電極以外のバイオ・メディカル分野において今後期待される応用展開について紹介する.