船舶推進用超電導モータ
Vol.99 No.3pp.218-222
発行日:2016/03/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 実用化される超伝導技術
専門分野:
キーワード:
超電導モータ, 電気推進船, ビスマス系高温超電導線材, レーストラックコイル,
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あらまし:
電気モータでプロペラを駆動する電気推進船は,環境負荷,経済性,操船性,安全性,低振動性や省力化等の面で優れた潜在的特徴を有し,砕氷艦や氷海での調査船,負荷変動の濃密な商船や特殊船で採用されている.この電気モータには低速・高トルクが要求されるが,従来の電機では,重量,体格,効率の諸元で改善が要求される.これらの要請を満たす超電導を応用したモータの設計開発は従来から行われているがビスマス系高温超電導体の線材化の成功によりコイル化から大出力モータへの出口が技術的に見えてきた.本稿では,海外の大形超電導回転機の開発動向とともに国産線材をコイル化して実装し,試験研究が進む船舶用高温超電導モータを中心に進展を述べる.