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A:@Aの答えはどれも「心配ない」.このことはICNIRP 1998指針の解説文中に明記されている.防護指針の文書は,限度値(指針値)のリストだけでなく,このような情報も解説文の形で与えてくれている. |
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A:あらまし次のように書かれている. 「中心的問題はインビトロ(生体外)条件での振幅変調電磁界による生物学的影響の報告に関する.最初の報告は6〜20HzのELF周波数で変調されたVHF電磁界により,ニワトリ脳細胞の表面から小さいが統計的に有意なカルシウムイオン放出があったというもの(Bawinら1975,Blackmanら1979).その後,これを再現できなかった(Albertら1987).ポジティブな結果とネガティブな結果があり,ネコ脳細胞では観察されたが,ラット脳細胞等では観察されなかった. また振幅変調電磁界は,脳の電気的活性の変化,Tリンパ球の細胞攻撃因子活性の阻害,細胞増殖に必須なある酵素の細胞内活性の一時的増加等を起す.ところが,他の様々な細胞システムを用いたリンパ球キャッピング,細胞膜の電気的,酵素的性質等について行われた研究では,何も影響がなかったという報告もある. 全体として,振幅変調電磁波の非熱的影響に関する文献は余りに錯そうしており,また報告された影響の妥当性の確立も不十分であり,このような情報を人のばく露限度設定の基礎として用いることは不可能である」. |
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表 5 100kHz〜10GHzのSAR 限度値
携帯電話の電波が埋込型心臓ペースメーカに誤動作を与えないように,我が国の不要電波問題対策協議会の指針(6)は,携帯電話(1W以下)は埋込型ペースメーカから22cm以上,自動車電話とショルダホーン(2〜5W以下)のアンテナは30cm以上離すことを具体的に定めている(1997年). |
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A:人体頭部内の局所SARの直接測定は不可能なため,数値モデルを使ったシミュレーションによる計算結果が次のように述べられている(7). 「周波数900MHzと1.5GHzにおいて,体温調節機能を有する脳組織での最大上昇温度は,局所SAR 2W/kg (10g)に対して0.11℃となり,人の基礎代謝で生じる深部体温変動1℃に比べて1/9であり,熱的ストレスを受けることはない」.同時に次のことも述べられている.SARの最大値は携帯電話機側の頭部表面(耳)で生じており,そこから遠ざかるに従ってSARは減衰し,頭部内部にはホットスポットは形成されない.局所SARを決定する最大の要因はアンテナの種類である.現用の携帯電話機では2W/kg (10g平均)を超えることはない.SARと上昇温度のピークとなる場所は異なり,前者が耳付近の皮膚で生じ,後者は皮下組織に生じている. |
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