金属酸化物系シナプス素子のニューラルネット回路応用
Vol.107 No.4pp.304-310
発行日:2024/04/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 AIチップに向けた不揮発性メモリ技術とその展望
専門分野:
キーワード:
シナプス素子, ニューラルネット, 金属酸化物, Liイオン,
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あらまし:
AI向けハードウェアの高性能化のためには,ニューラルネットワーク回路に脳模倣型の新規デバイスを融合するアプローチが有望である.これまでに金属酸化物を用いた可変抵抗素子において,生物学的シナプスの可塑性に類似したアナログ特性が報告されている.このような脳模倣素子をシナプス素子と呼び,高速かつ低消費電力なアナログ積和演算器への応用が期待される.シナプス素子を自律学習などへ適用することも期待されており,金属酸化物中のLiイオンなどを用いた新しい動作メカニズムと応用の開拓も盛んになってきている.本稿では,筆者らがこれまでに取り組んできた金属酸化物系シナプス素子と,それを用いたニューラルネット回路応用技術について紹介する.