相転移材料の最新動向とニューロモルフィックデバイスへの応用
Vol.107 No.4pp.334-339
発行日:2024/04/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 AIチップに向けた不揮発性メモリ技術とその展望
専門分野:
キーワード:
相転移メモリ, 相転移材料, ニューロモルフィックデバイス, シナプス,
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あらまし:
不揮発性メモリである相転移メモリ(PCRAM)は,ニューロモルフィックコンピューティングにおける生物学的シナプスを再現する有望な候補となっている.近年,PCRAMを用いた生物学的挙動の実現と,それに関連する動作メカニズムの解明が進められている.デバイスの性能を更に向上させるため,既存の相転移材料における電気伝導性の制御や抵抗ドリフトの抑制,更には消費エネルギーの削減といった課題を解決することが求められている.本稿では,相転移材料を用いたPCRAMの原理や既存の課題,また,その解決に向けた最近の研究動向を紹介し,将来の研究方向を展望する.