あらまし

分散制御用リアルタイム通信Responsive Link

 信行 松井 俊浩 

Vol.92 No.8pp.690-694

発行日:2009/08/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:解説

専門分野:

キーワード:
リアルタイム通信分散制御ロボット

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あらまし:
本稿では,組込みシステム,各種ロボットやメカトロニクス,FA,OA等の様々な分散リアルタイム制御用途に使用することのできるリアルタイム通信規格Responsive Linkについて解説する.Responsive Linkは,リアルタイム通信を実現するために,従来までは困難であった通信におけるプリエンプション(横取り)を実現している.具体的には,パケットに優先度を付加しノードごとに高優先度パケットが低優先度パケットを追い越すという手法により通信のプリエンプションを実現している.柔軟なリアルタイム通信を実現するために,更に,ソフトリアルタイム通信(データリンク)とハードリアルタイム通信(イベントリンク)の分離,パケットの優先度が異なると優先度ごとに別経路を設定して専用回線やう回路を実現可能,ノードごとに優先度を付け替えることができ分散管理形でパケットの加減速を制御可能,ハードウェアによるエラー訂正,通信速度を動的に変更可能,トポロジーフリー,ホットプラグアンドプレイ等の様々な機能を実現する.現在,Responsive Linkは,並列分散制御用のシステムオンチップであるResponsive Processor及びResponsive Multithreaded Processor上に実現されている.また,国内では情報処理学会試行標準,国際的にはISO/IECにおいて標準化が行われた.

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