高精度測位技術及びサービス
Vol.97 No.8pp.717-721
発行日:2014/08/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
GPS, 準天頂衛星, マルチGNSS, WiFi fingerprint, IMES,
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あらまし:
GNSSによる位置情報取得技術は,カーナビの進歩とともに発展を遂げてきた.また,近年急速に普及したスマートフォンが,運転中や歩行中のナビゲーションに利用されており,ポジショニング技術への需要が高まっている.山間部や都市部,特に高層ビルの谷間(urban canyon)では,GNSS衛星の電波信号が建造物に妨害され,測位精度が低下するという課題がある.この問題の解決のため,我が国の準天頂衛星の導入や測位に利用可能な衛星数を増やすマルチGNSSへの取組みが行われている.また,マルチパス低減技術やWiFi fingerprint技術の研究開発が盛んに行われている.近年,大型商業施設でのロケーションサービスのように,GNSS信号を受信できない屋内においても測位の需要が高まっている.WiFi fingerprint技術は屋内にも適用可能であり,また,GPS受信機を屋内でもシームレスに使用できるIndoor Messaging System(IMES)も提案されている.