電子フィンガープリント符号の構成とその性質
Vol.99 No.6pp.551-555
発行日:2016/06/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
電子フィンガープリント, フィンガープリント符号, c-secure符号, データ不正流出対策,
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あらまし:
楽曲データの購入者による不正コピーの流出や業務データの担当従業員による不正流出への対策では,利便性との兼ね合いでデータに単純なアクセス制御を施せないことも考えられる.そこで,データ流出時に流出元の特定を可能とすることでデータ流出を抑止すべく,データ自体にユーザの識別符号を埋め込む電子フィンガープリント技術が研究されている.本稿では,当該技術で用いられるフィンガープリント符号の代表的な構成法,符号長の理論限界の研究,ほかの情報セキュリティ技術へのフィンガープリント符号の応用について概説する.