5Gを実現するミリ波CMOS回路技術
Vol.101 No.11pp.1123-1129
発行日:2018/11/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 間もなく離陸する5G──新たな通信社会は何が変わるのか?──
専門分野:
キーワード:
ミリ波, ビームフォーミング, フェーズドアレーアンテナ, 移相器, CMOS,
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あらまし:
第5世代移動通信システム(5G)では,広い信号帯域幅を確保できるミリ波帯を活用して,現行4Gに比べ10倍以上の10Gbit/sを超える高速通信の実現を目指している.ミリ波の欠点である電波の減衰や直進性を補って,安定した通信を実現するには,数百のアンテナ素子で構成されるフェーズドアレーアンテナを用いた高精度なビームフォーミングが有効である.5Gを広く社会に普及させるためには,これを小形・省電力・低コストに装置に実装する必要があり,集積回路技術が極めて重要になる.本稿では,5G向けミリ波ビームフォーミング集積回路技術の現状と今後の展望について述べる.