【分光系】デュアルコムによる気体温度の計測
Vol.103 No.11pp.1137-1142
発行日:2020/11/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 光周波数コムの最新状況と応用展開
専門分野:
キーワード:
気体温度, 非接触温度測定, 熱力学温度, 光周波数コム, デュアルコム分光,
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あらまし:
気体温度を非接触で高速かつ高精度に測定する方法は,科学や産業,環境評価など多くの分野で求められている.筆者らはデュアルコム分光法を利用して,気体分子の振動回転バンドの多数の吸収線を同時観測し,その解析から気体温度を決定する方法を開発した.これを回転状態分布温度測定(RDT : Rotational-state Distribution Thermometry)と名付けた.この方法では,1990年国際温度目盛に準拠せずに独立に温度を決定できる.2019年に改定された熱力学温度ケルビンの新しい定義に合致する方法である.