日本のICTの失われた20年から将来を考える
Vol.103 No.12pp.1257-1260
発行日:2020/12/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:オピニオン
専門分野:
キーワード:
第三の波, 情報環境, ICT と税制, ロジスティクス, Society 5.0,
本文:PDF(602KB)>>
あらまし:
Alvin Tofflerの「The Third Wave」の観点では,日本のオフィスは1980年以後,産業主義の時代にあった.1980年以降を前半の20年と後半の20年に分けると,前者は電子化に成功した時代,後者はオンライン化に失敗したICTの失われた20年とみなせる.現在は,オフィスの第二次産業革命のただ中にあり,外国由来の新規ビジネスにより税制を含めて大幅な社会変革に直面している.コロナ禍で行政のディジタル化の遅れが顕在化したが,企業も教育現場も同様である.ハードウェア資産ではなく,法制度や人に投資をして,一気に第三の波に乗り換えるチャンスにコロナ禍を利用できれば未来につながる.