あらまし

量子機械学習におけるデータロード,回路設計,そして観測

山本 直樹 レイモンド ルディー 

Vol.104 No.11pp.1189-1195

発行日:2021/11/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:特集 量子機械学習

専門分野:

キーワード:
量子機械学習データロードデータ分類敵対的生成ネット量子回路設計量子観測最適化

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あらまし:
誤り耐性を有する理想的な量子計算機は,重ね合わせの原理などの量子力学の性質を利用することで,従来形計算機より少ないリソースで特定の計算タスクを実行する.しかし,現在を含め当分の間は,誤り耐性を持たない量子計算機のみが利用可能である.このような限定された状況で何ができるかについて,変分量子回路法をはじめとし,近年盛んに研究がなされている.機械学習もそのターゲットの一つである.特に機械学習では,データをいかに効率的に量子計算機に読み込ませるか(ロードするか),ロードしたデータをいかに効率良く量子回路で計算するか(量子回路設計),そして計算結果をいかに取り出すか(観測の最適化)が,量子計算機の優位性を保証するための鍵となる.本稿では,この三つの問題を軸に,筆者らの最近の研究を幾つか紹介する.

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