脱はんこの現状と課題──ディジタル化社会へ向けた取組み──
Vol.104 No.12pp.1251-1254
発行日:2021/12/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
本人の意思, 信頼, 電子署名, 業務ディジタル化, Trust as a Service,
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あらまし:
新型コロナウイルスの感染拡大により,従来の行政手続では当たり前であった,書面主義,押印原則,対面主義が課題となっており,行政手続における脱はんこが求められている.しかし,脱はんことは単に不要な押印をなくすことにとどまらず,手続に必要な本人の意思やそこに含まれる信頼など,意味のある押印が持っている役割をディジタル技術をベースにどのように保証していくか,が求められている.本稿では,脱はんこをめぐる動向と業務のディジタル化,そしてこれをインターネット上で実現するためのTrust as a Service(TaaS)を紹介し,将来の脱はんこ社会に向けて展望する.