あらまし

準瞬時FV符号(AIFV符号)──ハフマン符号に勝る圧縮率を達成する符号──

山本 博資 

Vol.104 No.1pp.35-42

発行日:2021/01/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:解説

専門分野:

キーワード:
AIFV符号ハフマン符号AIFV-m符号AIVF符号データ圧縮反復最適化

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あらまし:
ハフマン符号は,定常無記憶なデータ系列を最も効率良く圧縮できる最適なデータ圧縮符号としてよく知られている.しかし,2015年にYamamoto, Tsuchihashi, Hondaによって提案された準瞬時FV符号(AIFV符号:Almost Instantaneous Fixed-to-Variable length code)を用いると,ハフマン符号より更に良い圧縮率を実現することができる.AIFV符号は2個の符号木から構成されるが,そのAIFV符号の符号木の構造,符号化/復号アルゴリズム,平均符号長,最適なAIFV符号木の構成法などについて解説する.更に,m個の符号木を用いるAIFV-m符号をはじめとする様々な拡張符号や関連する研究について紹介する.

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