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ヒト脳機能計測研究の動向と社会応用の可能性について
小林 直 三宅 佑果 岡 大樹 川島 一朔 本庄 勝 千葉 俊周 田中 沙織
Vol.105 No.1pp.47-51
発行日:2022/01/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
脳神経科学, ヒト脳機能計測, デコーディッドニューロフィードバック, スマートフォン嗜癖,
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あらまし:
近年,脳神経科学の分野はヒト脳機能計測と人工知能(AI)を用いた研究の発展により,産業界への早期応用が期待されている.特に,大規模に収集した脳画像や行動指標,生体指標データを用いた精神疾患の診断バイオマーカの開発,薬物療法や心理療法に代わって精神疾患を治療するニューロフィードバックが注目されている.本稿では,最初に脳神経科学全般について解説し,次にバイオマーカを含むヒト脳機能計測研究の最新動向,脳神経活動情報を用いた精神疾患への介入について解説する.最後に,近年問題となりつつある仕事や学業など社会的活動に悪影響を与えてまでスマートフォンを利用してしまうスマートフォン嗜癖問題の解決に対する脳神経科学の活用について解説する.