水空合体ドローン
Vol.105 No.9pp.1114-1120
発行日:2022/09/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 ドローン活用の今
専門分野:
キーワード:
養殖監視, インフラ点検, 水中ドローン, 空中ドローン, 音響測位, 映像伝送,
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あらまし:
我が国における大きな課題の一つとして,インフラの老朽化が進んでおり,これには水域にある橋脚やダム,港湾岸壁関係の施設も含まれる.その点検を担う潜水士の数は,高齢化等により減少しつつある.また水産業に目を向けると漁業従事者も減少しており,いけすの見回り等の作業が負担になりつつある.筆者らはこれらの課題の解決を目的として,水空合体ドローンを開発した.目的の水域(海域)まで空中ドローンが水中ドローンを抱えて自動で飛行,着水し,その後水中ドローンを分離,作業完了後に回収して離水,陸上拠点に戻ってくる.水中からの実時間映像伝送が可能で,水中ドローンの位置を知るために音響測位機能を搭載している.本稿では,この世界初のシステムについて説明する.