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量子計算機時代のセキュリティ――耐量子計算機暗号の動向――

高木 剛 

Vol.106 No.11pp.966-970

発行日:2023/11/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:特集 耐量子計算機暗号の最新動向

専門分野:

キーワード:
耐量子計算機暗号格子暗号ハッシュ関数署名符号暗号多変数多項式暗号

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あらまし:
現在広く普及しているRSA暗号及びだ円曲線暗号は,量子計算機により危殆化することが知られている.量子計算機時代にも安全に利用できる暗号技術として,耐量子計算機暗号(PQC)の研究が活発に行われている.特に,米国標準技術研究所NISTにより,2016年からPQCの標準化プロジェクトが進められており,2022年7月には標準化方式が発表された.格子暗号では暗号化方式CRYSTALS-Kyber,ディジタル署名CRYSTALS-Dilithium及びFALCON,ハッシュ関数署名ではSPHINCS+が選定された.本稿では,NIST PQC標準化プロジェクトの概要及び標準化方式の安全性と処理性能に関して解説を行う.

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