あらまし

暗号の発展――軍事外交から社会基盤へ・隠す暗号から認証安号へ――

辻井 重男 

Vol.106 No.11pp.971-976

発行日:2023/11/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:特集 耐量子計算機暗号の最新動向

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キーワード:
歴史的役割人・IoTの真正性保証共通鍵・公開鍵暗号マイナンバーカード耐量子計算機数理・Y00量子暗号

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あらまし:
メタバース環境が進む中でも,暗号と言えば情報を隠すことと認識している人が多いだろうが,多くのデバイス系の研究者も含め,本会会員には,暗号は情報秘匿と合わせて,本人認証・ディジタル署名,及び,やがて400億に達すると予想されるIoTの真正性確認等のための真正性保証の社会基盤であることを理解して頂きたいと念じて筆を執り始めている.そこで,言葉の使用と歴史を共有する暗号技法の概要を古代からIOWN環境下の耐量子計算機暗号まで概説する.コンピュータの普及に対応したディジタル署名,及び,鍵配送の悩みから発明された公開鍵暗号に関しては,細胞や宇宙のような物理的実在感がないため,非専門家には理解し難いので,その数学的構成を対話形式で分かりやすく説明する.

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