海中音響通信のためのインパルス性雑音耐性向上技術――シンボル選択型双方向等化の検討――
Vol.106 No.5pp.413-420
発行日:2023/05/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 非地上系ネットワークの将来
専門分野:
キーワード:
海中音響通信, インパルス性雑音, シンボル選択型双方向等化,
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あらまし:
海中の音響通信を妨げる要因は,二重選択性フェージングとインパルス性雑音などの環境雑音である.本稿では,フェージング補償に用いられる適応等化器のインパルス性雑音耐性を向上させる手法を検討する.インパルス性雑音が重畳する区間において適応等化器の誤調整が生じ,復調性能が低下する.本課題に対し,時間軸に関する等化方向のダイバーシチを活用してインパルス性雑音による復調性能低下を抑制するシンボル選択型双方向等化を提案する.計算機シミュレーションを用いてBER(Bit Error Rate)特性を評価し,インパルス性雑音環境における本手法の有効性を示す.