看護理工学アプローチによるケア機器開発
Vol.107 No.1pp.55-59
発行日:2024/01/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
認知機能低下, 身体拘束, 介護, 予防, 学際研究,
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あらまし:
人手に頼っていた看護学が工学,理学及びその周辺領域と協調することで,医学とは異なる視点で患者のケアに貢献する新技術の創成を行う,看護理工学が近年注目されている.筆者は自身の臨床経験から,特に患者に身体的・精神的な苦痛を与え,看護師にも多大なストレスとなる,臨床で大きな課題となっている患者への身体拘束に対して,患者,看護師いずれの負担も減らすケア機器を看護理工学アプローチを用いて開発している.本稿では,そのケア機器開発の過程と必要性を示し,臨床における実態調査の内容も含めた現状を論じる.