ランダムウォークの数理に学ぶ──DTN(Delay- and Disruption-Tolerant Network)における移動体無線通信と情報収集時間分布──
Vol.91 No.10pp.881-885
発行日:2008/10/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 情報通信ネットワークの設計・制御理論の新潮流──異分野からのアプローチ──
専門分野:
キーワード:
遅延切断耐性ネットワーク, モバイルアドホックネットワーク, ランダムウォーク, べき乗則, 効率的情報収集,
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あらまし:
移動センサによる自然・生体情報収集ネットワークは,センサの位置に依存した通信の遅延(Delay)や切断(Disruption)が頻繁に発生する.このような特徴を持つ通信ネットワークはDTN(Delay- and Disruption-Tolerant Network)と呼ばれ,最近注目を集めている.本稿ではDTNについて概説するとともに,移動センサがランダムウォークすると仮定した数理モデルにおいて情報収集時間分布を理論的に解析した結果を報告する.また,このシステムにおいて効率的情報収集を実現する必要条件についても考察する.