認知科学のメンタルモデルに学ぶ──ユーザ心理とトラヒック制御──
Vol.91 No.10pp.897-901
発行日:2008/10/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 情報通信ネットワークの設計・制御理論の新潮流──異分野からのアプローチ──
専門分野:
キーワード:
トラヒック制御, ふくそう対策, 認知心理学, 通信放送連携,
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あらまし:
通信環境のユビキタス化や通信放送の連携により,震災や各種イベントを契機として通信トラヒックが一斉に大量発生する事象が増加している.特に,トラヒック発生の時間的な集中度は高まり,分から秒の短い時間オーダで観測されつつある.こうした短時間におけるトラヒックの生成過程では,通信サービスの市場性やユーザのし好に加えて,人のより基本的な認知活動による影響が増大する傾向にある.本稿では,トラヒックの集中発生を対象に,認知科学の分野で用いられるメンタルモデルとのかかわりについて考察し,更に,通信システムの設計や制御への適用について概説する.