触覚メディア通信とQoS
Vol.91 No.2pp.108-112
発行日:2008/02/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 次世代のサービス品質技術
専門分野:
キーワード:
触覚インタフェース装置, 触覚メディア通信, QoS(Quality of Service), QoS制御,
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あらまし:
近年,情報を触覚・力覚モダリティで入出力する触覚インタフェース装置が普及し,これらを通信ネットワークで結ぶことにより,遠隔制御や遠隔での協調作業への応用が試みられている.しかし,インターネット等のQoSが保証されていない通信ネットワークで触覚情報を伝達すると,パケット損や遅延等のQoS低下により,ユーザが違和感や操作性の低下を感じたり,作業自体が成立しなくなることがある.そこで,QoSが保証されていない通信ネットワークを介して触覚を含む作業の操作性を高く保つためにはQoS制御が必要になる.本稿では,まず触覚インタフェース装置及びそれを用いたアプリケーション,特に通信ネットワークを介した協調作業への応用を紹介する.次いで,通信ネットワークのQoSがユーザに与える影響とその影響を軽減・解消するためのQoS制御について解説する.