大規模ネットワークの品質計測・障害推定技術
Vol.91 No.2pp.92-97
発行日:2008/02/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 次世代のサービス品質技術
専門分野:
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あらまし:
インターネットが社会や経済を支えるインフラストラクチャとして,不可欠な存在になるにつれて,高い品質や接続性が求められている.しかしながら品質や内部状態をネットワーク全体で保持,管理する機能を持たないため,その実現は容易でない.これに対して,近年,インターネットの内部状態を,エンドツーエンド通信の品質や経路情報の伝搬を計測したデータから推定し,品質制御に応用する手法の進展が目覚ましい.特に,複数の観測点での計測データから品質障害の発生箇所を推定する技術は,通信キャリヤ等の運用での実用化が期待されている.そこで本稿では,複数の計測データから品質障害の発生箇所を推定する技術に関して,研究の最新動向と実用化に向けた課題を紹介する.